Noctua卓上扇風機 レビュー!


今回Noctuaファンや一部の自作erが憧れるNV-FM1 (120/140mmファン対応 多目的ファンスタンド)とNV-AA1-12 (120mmファン用のエアフロー増幅器)を衝動買いしたので遊んでみようと思います!
※お詫びと訂正(2025/02/12)
記事に誤表記がございました。グラフ中の青い点とオレンジの点の説明が逆に表記されていましたので、正しいグラフを貼り直しています。
大変失礼いたしました。




これでわたしもプレミアムな卓上扇風機を楽しめる!と思っていたのですが、余っていたNoctuaの茶色ファンが黒い扇風機本体に合わないのが気になって結局専用で黒い「NF-A12x25」ファンを追加で買ったり、風量の調整をするためにUSBのファンコントローラーも買ってしまったので見事に沼にはまってしまいました。
製品の特長
スタンドはしっかり重みがあり安定感もあるので簡単に倒れてしまうことはなさそうです。マグネットをはじめ、壁に装着するための器具もありました。少し驚いたのは結束バンドが入っていてそれでも固定できるようになっていたところです。結束バンドをNoctuaに使うのはどうなの?と思うのでしまっておくことにします。
エアフロー増幅器の部分ですが、意外と表面が粗造でざらざらした手触りでした。ホコリを拭いてもつるりときれいにはならないような感じです。(値段のわりにちょっと安っぽい…)
組み立てた状態がこちら。

やっぱり黒いファンだと一体感がありますね。追加で買ってよかったです!
ではスイッチを入れてみましょう!
素の状態より気持ち強い風が吹いてきましたが、これはエアフロー増幅器の名前通り、形がエアダクトファンネルになっているので口径の大きな部分から小さな穴に空気を排出するため風力が上がります。(ベンチュリ効果)
せっかくなのでプレミアム卓上扇風機と他の卓上扇風機を比較してみました。
比較する卓上扇風機の紹介
①Noctuaの卓上扇風機


今回の構成でお値段なんと15,341円!
プラスで中華製の風量を可変させるUSBファンコントローラーを購入しています。
②Noctuaファンのみ

Noctuaのファンのみ:4,250円
③ダイソーの卓上扇風機

ダイソーの卓上扇風機:330円
④アイリスオーヤマ PCF-HD18-Bサーキュレーター

アイリスオーヤマ PCF-HD18-Bサーキュレーター:3,152円(2019年の購入時価格)
現在同じ種類のサーキュレーターを買おうと思うと5千円弱が相場です。
風量調整は3段階です。
それぞれ風速とノイズを比較してみました。
テスト結果
0cm距離

結果はこちら
グラフは右下にあるほど風速が大きくて静かなものと思ってください。
一番成績が良かったのは素のNoctuaのファンだけで測ったもので、次いでサーキュレーター、Noctuaの卓上扇風機となっています。Noctua卓上扇風機の結果はゼロ距離といっても、エアフロー増幅器の分ファンのブレードから計測器までは9cm弱離れてしまっているので、測定値はあまりいい結果とはなりませんでした。水色のプロットは100均の扇風機なのですが、Noctua卓上扇風機の近似曲線上に位置しているのが分かります。
この結果だけみるとNoctuaは純粋なファンのほうが優秀のように見えてしまいますが、扇風機を顔に接して使う人はなかなかの変わり者なので、もっと現実的な測定をしました。
50cm距離

それがこちら。それぞれ50cm離れた距離で測定しています。
先ほど一番成績がよかった素のNoctuaファンのみの結果が逆転していますね!
これはファン単体では風が拡散してしまい、遠くまで風が届かないのが原因です。
素のNoctuaファンはCPUクーラーにゼロ距離で使用した時に性能発揮されないといけないので、目的に対してはしっかりと性能が発揮できています。
一方でNoctuaの卓上扇風機は近似線からもサーキュレーターに近いグラフになっていることがわかりますね。扇風機なのである程度距離が離れた状態で使用することになりますので、エアフロー増幅器はしっかりと役目をこなしていると言えます。
100均の扇風機も値段を考えるとがんばっていると思いますが、軸ブレによる振動が気になるのと、筐体が軽すぎて共振が起こってノイズが数値以上に大きくなってしまいます。置き方によっては風圧と振動で本体が移動してしまう始末…。重りを付けて固定したり、振動の影響がなくなるよう吊るして使用すればなんとか使用できそう?という感じでした。
5Vと12VのUSB変換ケーブル

さらに追加で5Vと12VのUSB変換ケーブルで動かした時にどれくらい風量が出ているのかを測定してみました。ファンコントローラーのグラフに5Vと12Vがほぼ重なっているのがわかりますが、個人的には風速は変更できたほうがいいと思います。難点はUSBのファンコントローラーの入手性がよくないこと。このエアフロー増幅器が発売した当初はNoctua純正のファンコントローラーは在庫がなく、中華性ですらAmazonでほとんど取り扱いがありませんでした。USB変換ケーブルはPCパーツショップでも買えるので、入手性はいいですが、せめて電源のオンオフくらいはないと不便でしかたありません。
結果まとめ
今回の検証結果から純粋に卓上扇風機として使うことだけを考えると、どう頑張っても普通のサーキュレーターや扇風機でいいじゃんとはなりますが、Noctua扇風機の最大のメリットはそのコンパクトさと、それでいて卓上で使う分には十分な風量です。MAXで回しても風量はサキュレーターの弱くらいしかありませんが、その分細かな風量調整が可能で、ほぼ無音レベルで回すこともできます。一番重要なのは、ただの扇風機の風にあたりたいのか、せっかくなら「Noctuaのそよ風」に当たりたいのかですね。(わたしは後者です)
わたしが買った時は単品売りでしたが、現在はファンや電源まで付いたフルセットがOLIO.SPECから販売されています。フルセットでも税込16,800円(2025年1月現在)なので(お高い)バラで買うより安いですがNoctuaファンであるなら全て純正品で揃えたいところだと思います。
我こそは逸般人という方はフルセットでプレミアムな扇風機を買ってみてはいかがでしょうか。
一般人の方には普通の扇風機やサーキュレーターをおすすめします。少し値段は張りますが、どうせ買うならDCモーター搭載で風速の調整が細かいモデルがおすすめです。