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レザーポーチに入った小さなポータブルSSD「NX-P2SEシリーズ」

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今回見ていくSSD「NX-P2SEシリーズ」のNX-P2SE1TBですが、Nextorageから提供していただいたものです。
一般的なM.2 2280のSSDや2.5インチSATA SSDとは見た目が大きく異なる製品ですので気になる人も多いんじゃないでしょうか!?

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スペック

まずはスペックから紹介していきます。
容量は1TB、2TB、4TBの3モデルの展開で、4TBはUSB 20Gbps 、2TBと1TBはUSB 10Gbpsに対応しています。4TBの最大読み出し速度1,600MB/s、最大書き込み速度1,500 MB/s。2TBと1TBの最大読み出し速度1,050MB/s、最大書き込み速度1,000MB/sの高速なデータ送信が可能です。
この小ささな見た目で4TBのラインナップがあるのは正直驚きました!
容量によってスペックが変わるので選ぶ際は要チェックです。

すでにexFATでフォーマットされているので購入したらすぐに使うことが出来ます。
PlayStation®
https://www.nextorage.net/support/compatibility/ssds/p2se/

付属のUSBケーブルは「C to C」と「C to A」の2種類。こういった製品の中にはC to CケーブルにType-Aに変換するアダプターが付いた規格を守っていないものもありますが、NX-P2SEシリーズはそれぞれケーブルが付属していてちゃんと規格も守られていますね。

NX-P2SE1TBの外観をチェック

さっそく製品をチェックして楽しんでいきたいと思います!
本体サイズは約66 mm×9 mm×40 mmとかなりコンパクトで、重さもなんと19g!とっても軽いです。

なかなかこの形はめずらしいしいですよね。すでに終売してしまった某メーカーのミニマムSSDを思い浮かべる人も中にはいるのではないでしょうか。
そして驚いたのが付属されていたレザーポーチ。SSDのケースの素材は金属やプラスチックのものが多く、どうしても単調になりがちですが、NX-P2SEシリーズには専用のレザーポーチが付属しています。ポーチと合わせても24gと持っていることを忘れる軽さです。アクセサリーとしておしゃれに持ち歩けて、ストラップホールも付いていますので紛失しづらいのも良いところ。もちろんポーチに入れたまま使用も出来ます。レザーは長く使えば使うほど味がでてくるので、かなり気に入っています。

最近ゲーミングUMPC(ゲーム機型のコンパクトなゲーミングPC)の人気が出てきていますが、SSDの容量が小さなものも多く、ストレージは不足しがちに・・・
こういったポータブルSSDがあれば手軽にストレージを拡張できるので1つは持っておきたいですね。
特にNX-P2SEシリーズは軽いので、ケーブルでぶら下げていても重さやケーブルへの負荷も気になりません。ただそうなると片方がL字の短いケーブルとか欲しくなりますね。
と思っていたら、ポータブルゲーミング用に片方だけL字の短いケーブルが付属したNX-P2SE Gシリーズが発売されました!!あったらいいなと思っていた矢先の発売だったのでこれは嬉しいですね♪(そのかわりレザーポーチはなくなりました…)

家にあったストレージと並べてみた

家にあるさまざまなストレージとも比較してみました。かなりコンパクトなのが見てわかりますね。

自作erだと余ったSSDをケースに入れて使うって方も多いと思うのですが、わたしもそう思っていた一人です。でもこうやって比較してみると一般的な外付けNVMe2280用のケースがだいぶ大きく感じます。自作用のM.2ケースは金属筐体のものが多く、鞄の中で他の物を傷つけてしまうこともあります。NX-P2SEシリーズであればポーチが付いているからストラップで鞄に付けることもできるし、鞄にパッと入れても安心です。
最近はUSBメモリ型のポータブルSSDも増えていますが、直挿しタイプは隣接してるポートを塞いでしまうことも多いので、実際に使っていると不便に感じることも多々あります。何かの拍子に引っかかることも過去に何回かあったので個人的には直挿しはデータを移すときに一時的につなぐには便利ですが、つなぎっぱなしにするのには向いてない気がします。そういうこともありケーブルタイプの方が好みですね。
欲を言うなら付属のケーブルを本体に挿せるようにしてそれがストラップになる構造だとより嬉しいです。

気になる性能は!?

CrystalDiskMark

気になるSSDの性能も見ていきましょう。まずはCrystalDiskMark。
シーケンシャルアクセスは公称値には届きませんでしたが、USB10Gの帯域を活かせた数値が出ています。ランダムアクセスに関してはライトがかなり高速で、私が持っている外付けストレージの中では一番高速な結果になりました。一方でランダムリードはやや伸び悩んだ印象で、特にQ1T1の数値は過去の検証で重要視している部分のため、これ以降のベンチにも影響が出そうです。

3DMARK

次に3DMark。スコアは666で思ったよりも伸びなかった印象です。詳しくは外付けストレージの比較記事で触れる予定なので簡単に書きますが、ゲームのロードテストで思ったよりもスコアが伸びていないのが原因です。3DMARKのテストではロードテストが3項目もあり、ウェイトが大きいため総合結果が振るわなかったのだと思います。ゲームの移動ではしっかりと速度がでていますので、やはり書き込みよりも読み込みがやや弱い印象を受けました。それでもUSBメモリーやSDカードよりは圧倒的に高速ですので、よほど性能にこだわらなければ十分な速度は出ています。

FF14ベンチとFORSPOKENベンチ

次にゲームベンチ。スコア自体は以前のSSD検証で考察した通りSSDの性能にほとんど左右されないので、ローディングタイムを見ていきましょう。
実ゲームのローディングタイムも3DMARKと同じように思ったほど伸びない結果になりました。FF14は10秒台前半、FORSPOKENは30秒前後が一般的な内蔵のSSDの数値のため、やはりランダムリードがやや遅いのが影響しているように思います。

ファイルコピー時間

ファイルコピーはゲームデータ約250GBをコピーして測定しました。
かかった時間は454秒で、平均書き込み速度は563.5MB/sでした。
途中で速度が制限されることなく、最後まで安定した書き込みが出来ていますね。速度もしっかりとUSB5Gを上回る速度が出ており、USB10G対応のSSDといった速度が出ています。

温度

温度はS.M.A.R.T.情報の温度がほとんど変化しなかったためサーモグラフィで測りました。写真はアイドル中とCrystalDiskMarkのベンチ中の結果です。室温26℃でアイドル時は40℃以下、ベンチ中も50℃ちょっとと発熱は少なく、筐体がプラスチックなのも相まってベンチ中に触っても温かく感じる程度でした。内部温度は測定できませんが、表面温度や検証結果から考えるとサーマルスロットリングは起こっておらず、長時間の使用でも問題なく使用できるのではないかと思います。

アイドル時温度 左:表面  右:裏面
CrystalDiskMark測定時温度 左:表面  右:裏面

まとめ

NX-P2SE1TBはややランダムリードが弱く、ベンチも奮わない部分もありましたが、わたしの比較対象が内蔵のSSDのため外付けストレージとしては十分高速だと思います。
こういった小さなSSDはどうせ途中で速度が落ちたりして実用性はあまり良くないのでは?と思っている人もいると思いますが、そんな心配はいりません。わたしも製品のサイズを考えるともっと悪い結果になると予想していたので、いい意味で期待を裏切るSSDでした!
とにかくサイズが小さくて〇、発熱も少なくて〇、デザインも良い◎、と使い勝手の面では想像をはるかに上回っていました。
ポータブルSSDはUSBメモリー型の極小サイズの製品も出ていますが見た目がおしゃれなレザーポーチに入ったSSDはNX-P2SEシリーズだけしかありません。ガジェット好きはもちろんのこと、働く女性の心もくすぐる1品だと思います。

検証結果は1TBのモデルのためUSB20Gbpsで接続できる4TBのモデルではさらにいい結果になると予想されます。ただ、USB20Gbpsはデュアルレーン接続のためPC本体側が対応していないことも少なくなく、性能を活かすためには使用するPCの仕様も確認する必要があります。ここまで見てきたようにUSB10Gbpsでも十分実用的な高速な外付けストレージですので、20Gにはあまりこだわらなくてもいいのかなとも思いますので、必要な容量で選ぶのがおすすめです。

今回検証した「NX-P2SEシリーズ」はAmazonでの限定販売です。パソコン販売店や家電量販店などで見かけることが無いのはもったいなく感じました。実物を見たり、パッケージを手に取って選ぶことができませんが、自身をもっておすすめできる製品です。

お値段は記事作成時点で1TB:17,063、2TB:29,980円、4TB:56,921です。(2024/08/10時点)
Nextorage NX-P2SE1TB:https://amzn.to/3yCSAgv
Nextorage NX-P2SE2TB:https://amzn.to/3SIPEFS
Nextorage NX-P2SE4TB:https://amzn.to/3yHj7cr

そして、つい先日発表&発売されたNX-P2SE Gシリーズ。
https://www.nextorage.net/articles/240808/
※製品ページがまだなかったためプレスリリースのリンクです

GシリーズではポータブルゲーミングPC向けに付属ケーブルがL字のケーブルに変更され、付属の面ファスナーでPC本体に貼り付けることができるようになりました。ただし、4TBのラインナップがなくなり、A to Cのケーブルと革製のポーチが付属しなくなっていますので注意してください。
詳細なスペックがわからないため、SSD本体に変更が入っているのかは不明ですが、L字のC to Cショートケーブルはなかなか入手ができない珍しいケーブルですので、ポータブルゲーミングPCと組み合わせたい人はGシリーズがおすすめです。
NX-P2SE Gシリーズは1TB:17,980、2TB:29,980です。(2024/08/10時点)
Nextorage NX-P2SE Gシリーズ 1TB:https://amzn.to/3M2ujDy
Nextorage NX-P2SE Gシリーズ 2TB:https://amzn.to/3YG6IjI

今回は製品ごとの比較ではなく、単体での考察がメインになっています。やはり他のSSDやUSBメモリとの比較も気になりますよね?
外付けストレージの比較を別の記事で作成予定ですのでお楽しみに!

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