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Switch2レビュー

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幸運なことにNintendo Switch 2の抽選販売に当選したので、10日間使ってみて気になったことを中心にレビューしようと思います。
購入したのはマリオカート同梱版の国内モデルとプロコン2です。

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スペック

開封時の印象はまず開けた瞬間に、大きい!w
次に取り出したときに、重い!
特にJoy-Con2のずっしり感は想像を超えてました。
そして任天堂らしくない!
任天堂のゲーム機と言えばちょっとチープな感じで子供っぽいイメージでしたが、Switch2はマットな黒を主体にいい感じにまとまっており、どんな層にも受け入れやすいデバイスに進化しているように感じました。(5万円と価格帯もかなり上がっていますが・・・)

SwitchやROG Ally、iPhoneやiPadとの大きさ比較はこんな感じ。
大きさは個人的には使いやすいですが、手に持って長時間遊ぶにはちょっと重たいです。

旧Switch(標準モデル)とのスペック比較はこんな感じ。
Switch2はSwitchのスペック強化版といった感じなので、スペックに不満がない人はSwitchでもSwitch2専用ソフトとゲームキューブが遊べない以外に大きなデメリットはありません。
ただSwitchのスペックに不満を抱いている人は多いと思いますし、わたし自身Switchのスペック強化版の登場を望んでいたので、Switch2が全然違うハードにならなくてよかったと思います。
スペックアップで特にうれしいのがWiFi6への対応。WiFi5とWiFi6の技術的な差が大きいので、家のデバイスをすべてWiFi6以降に統一してWiFi5以前のものを極力使わないようにしようとしているのですが、Switchの買い替えでついに普段WiFiを使うデバイスをすべてWiFi6以降にすることができました。(*´▽`ノノパチパチパチパチ☆゚・:*。+.♪

付属品はこんな感じで、HDMIにはしっかりHDMI ULTRA認定済みのシールが貼ってあります。充電器は60WのPD充電器でしたが、ちょっと太めで幅狭の電源タップだと左右のコンセントと干渉するサイズだったり、コンセント部分も収納できなかったりとややいまいちな仕様でした。せっかくケーブル分離式になったんだからもう少し持ち運びのことも考えて欲しかったなぁ…

画面はフルHDの液晶で有機ELではないですが、十分に綺麗です。視野角もおおむね良好ですが、斜めから見ると少し白くなります。

表面がガラスになったことで透過率が大幅にアップしていますね。旧Switch(通常モデルはアクリル、有機ELモデルはガラスです)では斜めから見たときにかなり白くなっていましたが、ガラスになったことで改善し、反射の映り込みも低減しています。iphoneと比べても遜色ない映り込み量でした。

Switch2の新機能

Joy-Con2はJoy-Conより大きくなったものの手に持った感じはそこまで大きさを感じず、目立った違和感はなく使えます。筐体は大きくなっていますがボタン配置や間隔にほぼ変更が入っていないのでSwitchの操作性はそのままです。

一方で各種ボタンやスティックには変更が入っており、ボタンは少し大きく静音性が良好に、スティックもストロークの大きなものに変わっています。スティックは軸が外装と接触しない構造になっているため回転させたときの滑りが良く、動きがすごくスムーズでした。旧Joy-Conのような斜め入力のひっかかりもありません。

コントローラーの着脱はすごくいい感じで、さっと外してさっと着けることができます。購入前は磁石での固定なのでぐらつきや片手で持った時に外れちゃうんじゃ…と不安でしたが、想像してたよりもしっかりと安定し、簡単に外れてしまうこともありませんでした。
取り外しボタンを押せば簡単に外せるけど、コントローラーを意図的に引っ張ってもなかなか外れない、そんな理想的な構造です。

Joy-Con2の新機能としてマウスモードというのがありますが、…これに関してはかなり微妙でした…。まずソールが滑らかじゃないので動かす時に抵抗がある。Joy-Conが薄っぺらいためグリップが良くない。そして致命的なのが、遅延がすごいw 今後の改善に期待ですね。

市販のマウスと比較しようと思ったのですが、マウスがそもそも使えませんでした。使えないというより、対応ゲームじゃないと使えないと言うほうが正しいのかもしれません。(対応ゲームを持っていないため未確認)
Joy-Con2のマウスモードであればホーム画面や設定画面等様々な場面でマウス操作ができたのですが、市販のマウスではホーム画面では一切反応しません。有線、無線、トラックパッド付のキーボード、トラックポイント付のキーボード等いろいろ試しましたがダメでした。キーボードは文字入力場面で問題なく使えたのでJoy-Con2のマウス機能を使わせたいのかな?という印象です。

あと細かなところですが、地味にうれしいのが上下にUSBがついたこと。上下どちらからでも充電できるのでどんなプレイスタイルでも安心です。

画質だけでなくサウンド周りも強化されています。本体スピーカーとヘッドホンでのバーチャルサラウンドにも対応し、ホーム画面でもアイコンの左右の位置に応じてしっかりとサラウンドになります。サウンド出力とマイク入力もそれぞれ切り替え可能。マイク付きのイヤホンを使っていてもWebカメラや本体のマイクを使うことが可能です。

Webカメラは汎用のものでも使用可能で、UVC対応のキャプチャーボードもなんとか映りました(キャプチャーボードは映らないこともあるので相性多めです)。AndroidのWebカメラモードも試してみましたが、USBのホスト切り替えに失敗するためうまく接続できませんでした。

プロコン2とプロコンの比較もしてみましたが、Joy-Con2と同じようにボタンが静音化していました。スティックも軸が外装と接触しない構造になっているため回転させたときの滑りが良く、動きがすごくスムーズでした。
Switchではあまり動きの激しいゲームをやらないのでプロコンとの操作性の違いはあまり感じませんでしたが、スティックのぬるぬる感は触ってて気持ちいです。
ヘッドセットをつなげれたり、背面ボタンが追加されていたりと機能面も追加されていますが、個人的には使わない機能なので買い替えるほどではないかな。背面ボタンは誤爆しちゃうのがいやなんですよね。手触りがサラサラになっているのはすごくよかったです。

セットアップから楽しい

ここから実際に使ってみての感想です。
まずなによりも感心したのが設定の説明が本当に丁寧なこと。機械に詳しくない人でもちゃんと設定ができるようアニメーションでわかりやすく説明が出ます。
またまるごと転送機能が便利で、iPhoneのクイックスタート機能のような使い心地。BGMやSEも任天堂らしい楽しくてかわいい音なのでセットアップからすでに楽しい♪(Steamに慣れすぎてるせいで設定を進めようとしてBボタン押して何度もやり直しになったのは秘密)
そしてやはり一番大きな部分は性能向上の恩恵じゃないでしょうか。Switch2用にアップデートされたソフトでは、画質が良くなったり描画が増えたりとスペックを活かしたゲーム体験ができます。アップデートがされていないゲームでもロード時間は短くなります。Swtichではラグが大きかったSwitch Onlineやeショップもサクサク動きますし、ゲームの切り替えもスムーズです。スクリーンショットもSwitch2ではフルHDで撮れるようになっています。(動画は30fps)

温度

左:携帯モード表     右:携帯モード裏
携帯モード ヒートシンク

性能向上に伴い消費電力が増えていますので、温度も気になるところ。サーモグラフィで温度を測ってみましたが、表面温度は携帯モードでマリオカートプレイ時に最大40度ちょっとと全く問題ないレベルです。

左:TVモード表     右:TVモード裏

TVモードでもヒートシンク周囲は56度くらいになっていますが、本体表面は40度台を維持しています。Switchと比べる熱くなりますが、ポータブルゲーミングPCやノートパソコンと比べるとかなり控えめです。
Switch2では本体だけでなくドックにもファンが搭載されているらしいのですが、どちらも動作音はほとんどわかりません。普通に使っている分にはファンが搭載されていることを忘れてしまうくらいには静かです。

充電仕様

充電はスリープ時で約3時間で満充電できるのですが、充電速度は10Wちょっとしか出ないため、もう少し速ければなぁという感じ。最近のスマホやPCに慣れているとどうしても遅く感じてしまいます。
充電まわりは先に記事を上げているのでそちらも参考にしてください。
簡単にまとめるとこんな感じです。

・携帯モード:おそらくほぼすべての充電器で充電可能

・TVモード:最大20V3A。ドックとしての使用には20V3Aが必須。
 充電だけなら30Wぐらいから可能
(旧Switchの充電器は15V2.6Aなので充電だけなら可能)

合わせて読みたい
Switch2の充電はスマホの充電器やモバイルバッテリーでも大丈夫?旧Switchのドックが使えるのかも検証しました!
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消費電力は携帯モードで最大10Wほど、TVモードで最大20W弱でした。(充電しながらの場合は+10W強)
公式サイトに目安がありますのでこちらも参考にしてください。

※公式情報
・Switch2 TVモード:ゲーム19W、メニュー8W、スリープ(有線LAN維持)5W、スリープ0.5W、電源オフ0.5W

・Switch TVモード:ゲーム7W、メニュー3W、スリープ0.3W、電源オフ0.5W

・Switch携帯モード:ゲーム4W、メニュー2W、スリープ0.03W、電源オフ0.01W未満

スリープ時に気になること

ここで気になる点が…。

左:Switch2 LAN維持スリープ表     右:Switch(旧) LAN維持スリープ表
左:Switch2 LAN維持スリープ裏     右:Switch(旧) LAN維持スリープ裏

それはスリープ時の消費電力と発熱です。条件付きにはなりますが、ドックに装着したまま有線LANの接続を維持する設定でスリープするとやたらと発熱します。本体が常時40度弱になるのでバッテリーの劣化がちょっと心配になります。

左:Switch2     右:Switch(旧) USBアダプターに有線LANアダプタを接続

その時の消費電力は4W~5Wと公式に書かれている通りなのですが、Switchの場合は同じ条件下で約1.2W、温度も約30度とかなり差があります。

この有線LANの接続を維持する設定はSwitchの発売と合わせて開始したバーチャルゲームカード機能で真価を発揮します。

バーチャルゲームカードについてはこちら
バーチャルゲームカード(任天堂公式)
バーチャルゲームカード(任天堂公式)

バーチャルゲームカードを差し替えるにはバーチャルゲームカードがセット済みの端末がオンラインである必要があるのですが、この設定を有効にしていると本体のスリープを解除せずに遠隔で差し替えが完了します。
もしこの設定を無効にしていたり有線LANを使用していない場合は、カードがセットされている本体のスリープを手動で解除しないといけないので、遊びたい本体だけの操作では完結できません。(遊びたい人がソフトの購入者であれば、アカウントの設定からオンライン認証を有効にすることでバーチャルカードの差し替えなしで遊べます)
つまり家族や友人とソフトの共有をしたい場合は必須と言ってもいい設定です。なのでデフォルトで有効になっているのだと思いますが、…ちょっと温度高すぎませんか?今の時期(6月)で40度弱なので、これから夏本番になると50度弱になっちゃうこともありそう…。
アップデートで改善されることを願っていますが、バーチャルカードの差し替えをしない人(貸し借りする予定がない人、貸出のみする人)はこの設定を無効にしてオンライン認証を利用するのをおすすめします。ただしバックグラウンドでのソフト更新も止まってしまうので少し不便にはなります。

不満点

寝坊して会社に遅刻するくらいにはマリカを満喫しているのでSwitch2には大満足しているのですが、不満点がないわけではありません。

① microSDはなんでExpressのみ?

SwitchのソフトはリアルタイムでSwitch2用に変換しているから速度が必要なのは想像できるけど、ロード遅くてもいいからmicroSDでも使えるとかにして欲しかった(´;ω;`)これは最大の不満点ですね。
まず値段が256GBで6,980円もする。microSDなら512GBでも4,000円台だし、外付けSSDでも512GBで6000円前後ですよ。あまりにも高いので購入を見送りました。Switchではほぼポケモンしかしないので256GBあればしばらくは何とかなるはず?
そして容量。256GBしかないってどういうこと・・・。本体と合わせても512GB。512GBや1TBの製品も存在はしてるけど発売時点では流通がほとんどないです。Switch2のゲームは平均すると約20GBくらいで、PCから移植したタイトルは40GBくらい。Switchがメインのゲーム機でソフトをたくさん買ってるひとだとすぐ容量足りなくなっちゃうと思います。

microSD Expressは通信はPCIe接続なのですぐに魔改造アダプタも出てくると思いますが、Switchの時といい、いい加減外付けストレージに対応して?(未だに対応予定のページは残ってる)

② Switchとドックの互換性がなく専用なこと

Switchとの互換性はPDの要求が異なるので仕方のないことではあるのですが、市販の映像出力対応USBハブを利用できるようにしてほしいです。
互換性に関しても先に記事を上げているのでそちらを参考にしてください。

合わせて読みたい
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③ 充電グリップを標準で付属して欲しい

なんでわざわざ充電機能のないグリップを作ってまで付属させるの…。Switchの時からTVモードで遊ぶことが多いから、気づいたときにはコントローラーの電池がない!!ってなりがちなんですよね。Joy-ConではUSBから直接充電できるケーブルを愛用してたんですが、Joy-Con2では端子がコントローラー中央にあるからヌンチャク持ちのままでは充電しづらい構造になったのもちょっと不満…。

④ ドングルのような小さいUSBはすごく外しにくい

Switch2のドックはUSBポートが奥まってるのでドングルのような小さいUSBはすごく外しにくいです。でも使用頻度は低いと思うので影響は少ないかも?

⑤ 不具合がちょっと多い?

具体的には10日の間に、
・フリーズが2回(電源ボタンを12秒以上長押しで強制終了)。

・WiFi利用時にネットワークの切断がときどき起こる。ドックから外したときもなかなかWiFiをつかんでくれない。これはルーターとの相性かもしれないけど、なぜかSwitch2だけやたらとIPアドレスが被るw。手動で設定してからはWiFiトラブルは全て改善していますが、自動に戻すとやっぱり被るし不安定に…。(2台のSwitch2で確認済み)

・スリープ解除時のボタン反応がやや悪い気がする。ホームボタンを何回も押してるのにスリープ解除が進まないことがあります。(Switchでもあった)

・ドックに挿しっぱなしで充電が途中で止まってたことが1回。

・Joy-Con2のドリフト。購入時の時点で右アナログスティックがわずかに下に入力される症状がありました。キャリブレーションで改善しますが、稀に再発します。

・バッテリー1%から驚異の粘りをみせる!!(アイドル状態で1%から20分以上もちましたw)これはバッテリー残量の表示が正しくないのが原因ですが、公式から改善方法の案内がされる程度には報告が多いみたいです。

バッテリーのキャリブレーション方法
The Battery Charge Indicator or Percentage Displays Incorrectly on Nintendo Switch 2(任天堂公式)
The Battery Charge Indicator or Percentage Displays Incorrectly on Nintendo Switch 2(任天堂公式)

といったプチ不具合を経験しています。発売したばかりとはいえコンシューマー機としてはちょっと不具合が多いかも。microSDやドックのようにわがままを言っているだけの部分もありますが、ドリフトはあまりにも再発ひどかったら修理かなぁ…

世間では電池持ちが不評みたいだけど、正直こんなもんかなという感じはします。バッテリー容量がほとんど変わってないのに消費電力は上がってるので短くなるのは当然だし、モバイルバッテリーでも動くんだから問題はない気がします。スマホでもゲームしてればこれくらいだし、ゲーミングノートやポータブルゲーミングPCよりは電池持ちいいから!
価格も高いと感じる人もいるかもしれませんが、SoCの性能を考えるとスマホよりは性能コスパはいいですし、3万円台に収まる中途半端な性能強化だとすぐにスペック不足が目立ち始めるので、長く使うためにはこれくらいでちょうどいいと思います。いままで性能が原因で移植できなかったPCゲームも移植されているので、これ1台で遊べる幅も広がります。(PCのヘビーユーザーなのでわたしは結局Steamで買っちゃうけど)
比較対象がSwitchなので甘めの評価になっちゃってますが、本当に満足度は高いです!
良くも悪くも性能強化版Switchなのでハードの面白みには欠けますが、そこは任天堂。ソフト面で補ってくれることを期待しています。

検証して欲しいこととか気になることがあったらコメントください。

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