グリス

パソコン検証編Part.2-2「グリス検証レビュー第2回」

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こんにちはAMaGiです。
グリス検証編第2回はグリスによる違いを見ていきたいと思います。

検証するグリス紹介

 今回比較したグリスはこちら!

全部で19種類もあるのでパパっと紹介していきます。

EVERCOOL製 TC-200

 まず1つめ。EVERCOOL製のTC-200。熱伝導率3.8のグリスですが、とにかくたくさん入ってて安いグリスの代表です。写真のTC-200は200gで1600円、もう少し容量の少ないGS-04でも25gで550円ととにかく容量単価が安いです。昔話題になったツクモのつかみ取りグリスの大容量版ですね。

ARCTIC製 MX-4

 2つめはARCTIC製のMX-4。熱伝導率8.5のグリスで、何年か前にコスパのいいグリスとして有名になった今では定番の製品です。

ARCTIC製 MX-5

 3つめはARCTIC製のMX₋5。
MX-4の後継品ですが、熱伝導率は非公開となっています。

ProArtist製 W15

 4つめはProArtist製のW15。熱伝導率は6.0で、特に有名なグリスというわけではありませんが、このようなグリスを塗布するフレームがついてくるのでフレーム目的で買ってみました。結局このフレームは全く使い物にならなかったので、フレーム目的で買うのは絶対にやめましょう。どう使い物にならなかったかどうしても気になる人は買って試してみてくださいw

ThermalGrizzly製 Kryonaut

 5つめはThermalGrizzly製のKryonaut。熱伝導率12.5の競技OC向けグリスで、ハイエンドグリスの代表格です。ものすごく冷えると噂ですがどうなのでしょうか。

ThermalGrizzly製 Hydronaut

 6つめはThermalGrizzly製のHydronaut。熱伝導率11.8のOC向けグリスです。

ThermalGrizzly製 Aeronaut

 7つめはThermalGrizzly製のAeronaut。熱伝導率8.5の高性能グリスで、メーカーは初心者向けの扱いやすいグリスとしています。

ThermalGrizzly製 Carbonaut

 8つめはThermalGrizzly製のCarbonaut。グリスではなく炭素繊維のシートですが、熱伝導率は62.5と脅威の数値になっています。果たしてグリスの代わりとしてしっかり使えるのでしょうか。

親和産業製 SMZ-01R

 9つめは親和産業製のSMZ-01R。熱伝導率13.2のOC向けグリスで、日本を代表するOCerの清水さんが監修した製品です。グリスの中では比較的最近の製品ですが、日本では人気のグリスですね。

親和産業製 SMZ-02R

 10こめは親和産業製のSMZ-02S。熱伝導率11.7のグリスで、これも清水さん監修の製品ですね。高耐久が売りになっています。

親和産業製 SMZ-03L

 11こめは親和産業製のSMZ-03L。熱伝導率9.37のグリスで、これも清水さん監修の製品です。塗りやすさが売りになっています。

Ainex製 ArcticSilver5

 12こめはAinex製のArcticSilver5。熱伝導率9.0のグリスで、わたしが自作を始めたころにはすでに定番だったロングセラーな製品です。わたしもこのグリスを10年以上使ってきました。ただ年々高くなっていて昔は1000円程で買えたのに今では1000円台後半になってしまったので、他に使いやすくてよく冷えるコスパのいいグリスはないかなと探す目的も兼ねて今回のような検証になりました。

Ainex製 DX1

 13こめはAinex製のDX1。熱伝導率16のグリスでこれもロングセラーな定番製品です。

GELID製 GC-SUPREME

 14こめはGELID製のGC-SUPREME。これはパソコンの小物BOXの中で長く忘れられてたグリスで、もう何年前に買ったのかも分からない製品です。製品ページも残っていないため性能等は分かりませんが、少なくとも10年以上は経っているので古いグリスってどうなの?っていう疑問を解決するために検証してみました。

ここからはCPUクーラーに付属のグリスです。

Cryorig製 CP7

 15こめはCryorig製のCP7。H5というCPUクーラーに付属していたグリスで熱伝導率は8.3です。

Noctua製 NT-H1

 16こめはNoctua製のNT-H1。NH-U12AというCPUクーラーに付属していたグリスで、熱伝導率は非公開です。

Sycthe製 虎徹付属グリス

 17こめはSycthe製のグリス。製品情報は一切分かりませんが、虎徹Mark2に付属していたグリスです。

DEEPCOOL製 GAMMAXX L240 V2付属グリス

 18こめはDEEPCOOL製のグリス。これも製品情報はありませんが、GAMMAXX L240 V2に付属していたグリスです。

そして最後。

Thermalright製 TF7

 19こめはThermalright製のTF7。PeerlessAssassin120に付属していたグリスで、熱伝導率は12.8です。

以上19種類のグリスを比較していきます!!

詳細なスペック

 それぞれの詳細なスペックはこんな感じです。

※価格は当時の価格です

商品ページに書いてあったもののみ記載していますが、熱伝導率が一番高いのはCarbonautの62.5。グリスの中ではDX1の16ですね。逆に一番低いのはEVERCOOLの3.8で、熱伝導率にはグリスごとにかなりの差があるのが分かります。導電性は書かれていなかったものも含めおそらくすべて非導電性なんじゃないかと思います。動作温度はピーク時なのか通常許容なのか分からなかったので、出来るだけピーク時と書いてあった数値をまとめてあります。Kryonautは競技用なだけあってかなりレンジが広いですね。主成分も分かる範囲でまとめてみましたが、分からなかったものの方が多いので参考程度にしてください。
値段は同じグリスの一番容量が少ない製品をヨドバシ.comの販売価格でまとめてあります。NT-H1のみヨドバシで取り扱いがなかったのでAmazonでの販売価格になっています。またTF7はThermalright製のCPUクーラーで使えるAM4ソケットのスッポン防止ブラケットとのセット販売しかなかったためブラケット込みの値段になっています。
値段を比較するときに注意してもらいたい点が1つあります。それはグリスの量は基本的にグラムで書かれているのですが、コスパを求めるときに値段をグラムで割ったグラム単価でみることだけはしないでください。どういうことかというと、グリスを塗るときの量はグラムではなく、mlになります。高性能なグリスほど比重が重たい傾向にあり、本来の容量であるmlは比重で割らないと求めれません。

例えばKryonautとAeronautでは比重が1.5倍くらい違うため同じ1gだったとしても容量は1.5倍違うということになります。そのためAeronautの方が若干高いですが、容量単価でみるとかなり安くなります。ただ通常パソコンを組み立てるだけであれば1回塗って終わりだと思いますので、一番容量が少ないものの値段がそのままそのグリスの単価ともとらえることが出来ます。このあたりはどのくらい使うかに左右されるので人それぞれですね。容量単価でみると高性能グリスはやはり高くなりますが、使い切りと考えた場合は小容量で販売されているもののほうが安くあがるため、自分の用途に合った選び方をしましょう。
もちろん何回も塗るからトータルのコスパを求めるという人は一部の製品では超大容量のものも売られていますのでmlでの容量単価を計算してみてください。

あと備考欄に書いてあるのは付属品や製品寿命です。アプリケーターというのはシリンジの先端に付ける塗布用のアタッチメントです。

アタッチメント内に残るグリスが無駄になるのと塗りづらいのでわたしはヘラの方が好きですね。塗布用のヘラやアプリケーターがついていないものもありますが、塗り広げない塗り方でも問題はないですし、平らなものであればなんでも塗れるのでポイントカードの短辺にセロハンテープを貼って汚れないようにすれば大丈夫です。ただある程度硬さがあったほうがいいので紙のカードよりはプラスチックのカードの方が塗りやすいかなとは思います。

検証に使ったPC構成

 それではここからは実際に比較した結果を見ていきますが、今回検証に使ったパソコンの構成はこんな感じです。

グリスはヘラ塗りです。室温24℃でベンチ台での測定のため、温度に関してはあくまで参考値としてください。

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