100均のUSB Type-C to Cケーブルはちゃんと使えるの?

USB充電ケーブルの価格は110円~数千円と価格差も大きく規格もたくさんあってどのケーブルならいいの??分かんない!と思っている人はいませんか?
とりあえずよく分からないけど100均のでも大丈夫?有名ブランド買ったほうがいいの?といった疑問を解決していきたいと思います!!
(実を言うと私自身もいろいろなサイトを検索していたのですが、チェッカーまで使った比較サイトが見つからなかったためもう自分で作ることにしました!)
比較する充電ケーブル:10製品
今回比較するのはこちら!
ダイソーが4点、Can☆Do(キャンドゥ)が1点、セリアが2点、3COINS(スリーコインズ)が1点、比較用にANKERが2点です。2024年11月に購入できたラインナップになっています。
ダイソー4点→セリア2点→キャンドゥ→3COINS→ANKERの順に見ていきます。
①まず1こめはこちら




ダイソーにて330円で購入した商品です。パッケージに記載の通りeMarkerも入っていました!
パッケージにはUSB3.0(5Gbps)対応と書いてありますがチェッカーではUSB3.2 Gen2(10Gbps)まで対応となっています。ただし、実際に機器を接続してみると5Gbpsしか速度が出ず、10Gbps対応機器では通信が不安定になる場面もありました。
接続端子を覗くとフル端子で、結線はUSB3.xのシングルレーン、Altには非対応でした。
パッケージには充電速度は100W対応と表記されていますが、eMarker上のPower Capでは50V5Aとなっており、EPRというPDの拡張機能にも対応していることになります。通信速度も充電速度もeMarkerよりも低い数値がパッケージに記載されており、通信が不安定になる機器もあるなど疑問が残るところはありますが、税込み330円で入手性も良いので、Alt機能が必要ない場合にはコスパの良いケーブルではないでしょうか。
ケーブルの硬さは硬めで、ケーブルの癖の残りやすさは0~3段階評価中2なのでケーブルの癖が気になりました。
②2こめはこちら




ダイソーにて330円で購入した商品です。こちらもeMarkerが入っています。
パッケージにはUSB2.0準拠(480Mbps)対応と書いてあり、チェッカーでも間違いないです。接続端子を覗くとフル端子でしたが結線は2.0でした。100W対応なのもPower Capの結果通りです。通信はUSB2.0と最低限ですが、ケーブルも柔らかく癖の残りやすさは0~3段階中1なのでケーブルの癖が少しだけ気になりますが、こちらもコスパいいですね。
③3こめはこちら




ダイソーにて110円で購入した商品です。こちらはヤード表記もついているので海外の方にも分かりやすい表記になっています。しかし対応ワット数は書かれておらず、「出力対応は3A」と記載されているだけです。eMarkerが入っていないのでPower Capはわかりません。
パッケージにはPDの対応も書かれていませんが、両端がType-CのケーブルはeMarkerがない場合、一律で60W(20V3A)として認識します。一部のノートパソコンなどでは60Wを超えるW数を要求するものもありますが、スマートフォンやタブレット・周辺機器等では十分なW数です。
接続端子を覗くとフル端子でしたが結線は2.0でした。
この製品は長さが3種類ラインナップされており、50cm/1m/2m(2mのみ220円)と必要な長さに合わせてケーブル長を選べられるのがメリットになっています。
ケーブルの硬さは柔らかく癖の残りやすさは0~3段階中2なのでケーブルの癖が気になります。
④4こめはこちら




ダイソーにて110円で購入した商品です。
こちらもeMarkerが入っていないのでPower Capは分からず、パッケージの「2.4A」対応という事だけがわかります。先ほども説明しましたが、eMarkerのないケーブルは一律で60W(20V3A)として認識します。
ここで問題になるのが「2.4A」の表記。この「2.4A」という数値はUSBの本来の規格にはない数値で、2つの意味が考えられます。
一つはケーブルの太さによる製品本来の許容電流。その場合ケーブルの太さが細いので2.4Aを超える電流を流すと危険ということになります。
もう一つはApple製品を意識した表記。充電器や充電ケーブルを探していると2.1Aや2.4Aという数値を見かけることがよくあります。このA数はApple製品の充電に使われているA数でApple独自の充電規格で規定されている数値です。規格に詳しくない人がApple製品対応のものを探す時にこの2.1Aや2.4Aという表記を目印にすることがあるため、2.4Aとあえて表記している可能性が考えられます。ケーブルが白いので後者のApple製品を意識したものではないかと思いますが、前者ではないという保証もないため、他の製品を購入するほうが安心です。一応ノートパソコンの充電に使用してみましたが、異常発熱して危険という感じはありませんでした。
接続端子を覗くとフル端子でしたが結線は2.0でした。
ケーブルの硬さは普通で、癖の残りやすさは0~3段階中2なのでケーブルの癖が気になります。
⑤5こめはこちら




セリアにて110円で購入した商品です。
こちらもeMarkerは入っていませんが、パッケージには60Wまで対応と記載されていました。接続端子を覗くとフル端子ではなく、チェッカーでもD-とD+が消灯しているので充電専用でデータ通信はできないことがわかります。
この製品にはカラーバリエーションがいくつか用意されていますので、黒や白は嫌だという人におすすめです。
ただ、これまでいろいろなケーブルを使ってきてType-Cはフル端子でない安いケーブルは避けたほうがいいと考えています。というのも本来24か所で支えるものを半分以下で支えることになるため、使っているうちに接続が不安定になりがちです。端子数だけでなく構造にも左右されるとは思いますが、耐久性まで考えるならフル端子のものをおすすめします。
ケーブルの硬さは柔らかく、癖の残りやすさは0~3段階中1なので癖が少しだけ気になります。
⑥6こめはこちら




こちらはセリアにて110円で購入した商品です。
こちらもeMarkerは入っておらず、パッケージでは5V3Aまでの対応。裏面にPD非対応とも明記されていますが、PDでのネゴシエーションを阻害する手立てはありませんので前述の通りPDでは60W(20V3A)で認識します。ケーブル自体3A対応なので問題なく使用可能だと思いますが、なにをもって非対応なのか疑問に残る製品です。そして「USB2.0対応」と書かれているのでデータ通信は480Mbpsですね。接続端子を覗くとフル端子ではなく、結線は2.0でした。
この製品の最大の売りは1.5mで110円のところ。意外と1mじゃ足りない、でも2mは長すぎるという場面は少なくないので、かゆいところに手が届く長さですね。
ケーブルの硬さは柔らかく、癖の残りやすさは0~3段階中1なので癖が少しだけ気になりますが、コスパはいいですね
⑦7こめはこちら




こちらはキャンドゥにて330円で購入した商品です。
330円ですがeMarkaerは入っておらず、PDはパッケージに記載の通り60W(20V3A)までの対応。接続端子を覗くとフル端子ではなく、結線は2.0でした。この製品の最大の売りは発熱防止機能?ですね。
ケーブルの抵抗値は252Ωなので通常利用でこの機能が働くことはないと思いますが、何かしらの事故があったときに安心?なのかもしれません。
生活圏内のキャンドゥはUSB Type-C to Cのラインナップがこの商品だけしかなく、ほとんどがUSB Type-C to Aでした。
ケーブルの硬さは普通で、癖の残りやすさは0~3段階中2なのでケーブルの癖が気になります。
⑧8こめはこちら




3COINSにて550円で購入した商品です。eMarkerも偽りなく入っていました!
100W対応なのもPower Capの結果通りですね。しかし充電専用なのかデータ通信もできるのかパッケージに記載はありませんでした。3COINSのネット販売ページには「充電・データ送信可能なPD2.0規格対応」と書かれていましたので、パッケージにも是非書いてほしいところです。接続端子を覗くとフル端子ではなく、結線は2.0でした。今回比較するケーブルの中で一番高い商品ですがケーブル自体も一番硬く癖の残りやすさは0~3段階中3なので癖もかなり残りやすいので取り回ししづらいです。
その代わり抵抗値は一番小さく、1.5mで119mΩというのは高速規格に対応の少し高いケーブルでないとなかなかない優秀な数値です。ケーブルの品質にこだわりたい人にはおすすめです。
⑨9こめはこちら


Amazonにて990円で購入したAnkerのPowerLineⅢ、長さは0.9mです。
家にあったケーブルなのでパッケージはありません。
一般の人がAmazonで有名どころを買うとするならばAnkerのUSBケーブルを選ぶことが多いと思うので今回検証に入れました。
eMarkerは入っておらず、PDでは60W(20V3A)で認識します。接続端子を覗くとフル端子ではなく、結線は2.0でした。


こちらの写真をみてください。
何本か同じケーブルをもっているのですが、抵抗値はなんと倍以上も違っていますね。468mΩなんて最近では中華ガジェットの付属ケーブルでもあまり見かけない数値です。
所持している中で1本だけ数値が著しく高いので不良個体の可能性が高いのですが、抵抗値が高くても特に異常な発熱も感じないため使っている分にはほかのケーブルとの差はありません。そもそもこういったチェッカーを持っていないと調べようがありませんし、このチェッカーの数値が必ずしも正しいとは限りません。これが不良かどうかはさておき、とりあえずAnkerを買っておけば大丈夫と言われるくらいメジャーなメーカーですが、抵抗値だけでみると100均と大差はないことがわかります。
ケーブルの硬さは普通ですが、癖の残りやすさは0~3段階中0なのでケーブルの癖がほとんど気になりません。取り回しの良さで選ぶなら間違いなくこのケーブルです。
⑩10こめはこちら


Amazonにて2本で1,490円で購入したAnkerのUSBケーブル1.8mです。
家にあったケーブルなのでパッケージはありません。
こちらはeMarkerが入っており、PDではEPR対応のケーブルとして240W(50V5A)で認識します。
接続端子を覗くとフル端子ではなく、結線は2.0でした。抵抗値は1.8mでこの数値なので先ほどのPowerLineⅢよりも優れていますね。
ケーブルの硬さは普通で、癖の残りやすさは0~3段階中0なのでケーブルの癖がほとんど気になりません。
製品の仕様表

※USB3.xのシングルレーン、Alt非対応
最後に今回比較した製品の仕様を表にしてみました。
表に出てくる項目を簡単に説明します。
・「eMarker」はそのケーブルが何者であるかを表示する名刺的なものです。ケーブルの性能 を見る指標となります。eMarkerが入っていないCtoCケーブルでもPD対応機器に繋げば60W(20V3A)対応として認識します。
・「Power Cap」はケーブルの電力上限です。数値が20V5Aなら100Wまで電力が流せます。
許容電力量が大きいに越したことはないですが、充電器や機器側の対応も必要になります。一般的なスマホやタブレットであれば20~30W、普通のノートパソコンでも60W程度のものがほとんどです。100Wを必要とする機器はまだまだ限られていますし、100Wを超えるものはそもそも対応機器がほとんどありません。
・「USB Cap」はケーブルの通信規格です。
・「抵抗」はケーブルの抵抗値で数字が小さいほうが優秀です。
まとめ
CtoCケーブルに関してはダイソーが圧倒的にコスパいいですね。充電ケーブル以外のラインナップも多く、ふらっと寄ってみると面白いものが増えているので楽しいお店です。スリコは見た目がおしゃれで色のバリエーションが多いのですが、最寄りのスリコではCtoCはこの製品しかなく、AtoCやAtoLばかりでした。また最近はスケルトンの製品が増えていました。まだまだ世の中的にはType-Aから充電するのが一般的なので、ダイソーがいかにマニア向けの良コスパ製品を作っているのかがわかる検証でした。
Ankerをはじめとした有名メーカーのケーブルとの違いはスペックではなく、耐久性や取り回しの差かと思います。Anker製品は多くの製品で折り曲げテストの回数を記載し、ねじれにも強い等の耐久性の高さをアピールしていますので、より長く使いたい方はそういったところもしっかりと見て製品を選ぶのがおすすめです。またケーブルの取り回しについても100均とAnkerではAnkerに分がありました。Ankerのケーブルは太さのわりに柔らかく、折り曲げ癖が残りづらいため使い勝手は抜群でした。100均のケーブルにも柔らかいのはありますが、多かれ少なかれどうしても癖が残ってしまいます。そこを我慢できるかどうかが大きな境目になると思います。
通常利用であれば100均のケーブルでもまったく問題ありませんので、これだけ安価に気軽に購入できるのはありがたい限りです。